ネパールってこんな国です。

2015年9月から2年弱カトマンズで働いていました。長期の海外赴任はネパールが2度目でした。日本とネパールとは宗教も人種も全く違うのですが、フィリピン人よりもネパール人に親しみと優しさを感じました。

ネパールの国としての政治体制は安定してるとは言いにくいのですが、旅行者にとって、ひったくり、泥棒などとといった犯罪に巻き込まれる確率は、他のアジア諸国よりもかなり低いです。僕自身の経験では、クレジットカードをお店に忘れたことがありましたが、数日後悪用もされずに無事に返却されました。詐欺師や違法薬物の売人に絡まらなければかなり安心して旅行が楽しめます。

僕自身の経験からネパールはどんな国なのかまとめてみました。かなり主観が強いと思いますがお許しください。

日本との時差

日本とネパールには時差が3時間15分あります。日本の方がネパールよりも時計が3時間15分進んでいます。15分という中途半端な時差がある背景には、この15分の時差がなければインドの属国の扱いを受けたくないというネパール人のプライドがあるそうです。

アナログ時計で一括変換する方法

日本時刻からネパール時刻に変換(反時計回りに時計を90度回転させる)
日本 18時15分 → ネパール15時00分

ネパール時刻から日本時刻に変換(時計回りに時計を90度回転させる)
ネパール 18時15分 → 日本 21時30分

世界時計でもネパールの時刻に対応しているのはCASIOのPROTREKくらいです。

通貨

ネパールの通貨はルピー(Rs.)です。過去3年以上日本円とはほぼ等価1円=1ルピーです。インドのルピーとは固定で1インド・ルピー=1.6ネパール・ルピーとなります。インド国境に近いタライ地域ではインドルピーが普通に流通しています。

日本ではネパールルピーの両替はできません。また、ネパールルピーはネパール国外で円やドルなどの他国通貨に両替することはできません。余ったルピーはトリブバン空港(カトマンズ)の空港にてドルに両替はできますが、ルピーに交換した時の換金証明書のルピー額が上限となります。ドル紙幣が不足して両替ができないこと、理由なく断られる場合がありますので、ルピーへの両替は最小限にすべきです。

言語

ネパールでの公用語はネパール語です。ネパールは多民族国家なので、色々な方言・言語があるようですが、ネパール語が広く使われています。インドにて広く使われているヒンディー語と似ているらしく、ネパール語・ヒンディー語語間にて、ほぼ完璧な意思疎通ができるレベルだそうです。

ある程度の知的レベルのネパール人は英語を普通にしゃべります。観光業の方は英語が出来る方が多く、日本人相手の観光業従事者は日本語ができる方が多いです。

宗教

僕の知る限りカトマンズではヒンズー教が多いです。正式統計ではありませんがカトマンズ盆地であれば9割以上の方はヒンズー教ではないでしょうか。ヒンズー教徒は牛肉を食べません。牛の副産物である乳製品は食べます。

主食

主食はダルバートと呼ばれる米、豆のスープ、野菜のおかず・漬物などです。ダルバートを1日2回10時頃19時頃に食べるのがネパール人の平均的な食事のスタイルです。2回のご飯の間にカジャと呼ばれる間食を取ります。

ダルバートは見た目はヘルシーですが、油と塩が多く見ためよりも健康的ではありません。また、炭水化物(=米)が多いので、下っ腹が出ているネパール人が多いです。

ダルバート

国民性

肉を基本的には食べない方が多いせいか非常に穏やかな方が多いです。(食べたとしても鶏肉です。)信仰心が厚いヒンズー教が多いためかお酒を飲む方も少ないです。

統計的には喫煙率は日本よりも高いのですが、僕の周りでタバコを吸うネパール人はほとんどいませんでした。

大気汚染

カトマンズの大気汚染のレベルは世界最高レベルです。普通に生活するだけで、夜になると鼻の中は真っ黒になります。カトマンズは盆地で空気がよどみがちであるほかに、質の悪いガソリンなどが大気汚染の原因と考えられます。

道路も舗装されていないので土埃が舞いやすいのでマスクなどが必要です。

停電

2018年3月現在、大規模な計画停電はありません。2015年9月から2016年3月にかけて、インド・ネパール間の国境が封鎖され、ガソリン、ディーゼル、LPGガス(家庭料理用ガス)、医薬品などがインドから入荷しなくなりました。ネパールではガソリン、ディーゼル、LPGガス(家庭料理用ガス)、医薬品のほぼ全量をインドから輸入しています。当時は1日10時間以上停電することもあり、社会生活は完全に壊れました。

それでも停電は頻繁にありますから、ゲストハウスなどの給湯器の多くが電気なので、お湯が出ないことが多いです。ソーラーを使っているゲストハウスもありますが、宿泊される際には確認された方が良いです。

モバイルバッテリーは必須です。

インターネット

僕が赴任していた2015年から2017年にかけては、ネパールのインターネット環境は日本でADSLが始まった2000年位の速度(というよりも遅さ)でした。

自宅のインターネットは月に70米ドル払って動画がやっと観れるレベルでした。

2017年にはネパールでも4Gのサービスが始まりましたので、モバイルのデータ通信の速さはそこそこ期待できそうですが、ゲストハウスのwifiでは動画やFacetimeなどの動画通信は厳しいと思われます。

インターネットについては別の記事にまとめますのでそちらをご参照ください。

予防接種

僕は長期での赴任で旅行者とは事情が異なりますが狂犬病と破傷風の予防接種をしてネパールに赴任しました。

狂犬病

カトマンズは市内の至る所に野犬がいます。昼間は寝ているだけで攻撃はしないのですが夜になると攻撃的になることが多いです。野犬に噛まれると、狂犬病の可能性があります。

狂犬病は犬だけではなく、ネコ、サル、コウモリ、リスなどからも感染しますので、ネパールでイヌ、ネコ、サル、コウモリ、リスから、ひっかかれたり、噛まれたりした場合には、狂犬病の感染の可能性があります。

狂犬病は発病後致死率100%の不治の病ですから事前に予防接種をしました。仮に予防接種をしていても、ひっかかれたり、噛まれたりした場合には、曝露後の予防措置(=ワクチン接種)が必要となります。

→ 海外旅行者のための狂犬病ワクチン接種(国立感染症研究所感染症情報センター)

破傷風

破傷風も感染するとかなり辛い思いをします。赴任前に予防接種をしてからカトマンズに赴任しました。

→ 破傷風Tetanus(東京都感染症情報センター)